ケース12、壁がなく雨漏りする家
   
 
Nさんは、大阪市阿倍野区に長年住んだ家を取り壊して3階建ての住宅を建てた。

建設したのは阿倍野区にあるK工務店。社長が一級建築士の資格を持っている会社だ。


依頼した理由は近所である事と、子供が学校の同級生である事、また近隣で仕事を多くやっていることなどだった。

準防火地域に建つ3階建ての木造


外壁材が室内から見える。防水が全く施工されていない。

  筋交い金物も羽子板ボルトも施工されていない。ファイヤーストップもない。断熱材も施工が不適切だ。
 


隣の外壁のトタン板が見える。この家の外壁は作られていなかったのだ。

玄関の上がり框がシロアリによってボロボロになっている。1階の基礎のコンクリート打ち継ぎから雨水が浸入してきていることが原因だ。


この業者はとんでもない悪徳業者だった。地元で工務店を経営する一方で自らも一級建築士の資格を有して、設計施工で欠陥住宅を量産し続けている、言わば常習犯。

このお宅は、元長屋になっていた家を自分の敷地内だけ切り離して新築をするという計画だった。
最初に欠陥と気付いたのは、隣家の屋根工事をこのK工務店が請け負い、こちらの家の外壁にある水切りを勝手に切断したことから始まった。水切りを切断した意味は未だに私も分からない。いずれにしても直後から雨漏りが発生した。しかも音を立ててながれるほど。Nさんは驚きK工務店に連絡。K工務店の社長が言うことは「ねずみのシッコとちゃいまっか」だ。

裁判を起こしたが、そのときの争点は、水切りを切断したことによる漏水の発生による損害賠償。大阪地方裁判所での一審は、裁判所が選任した鑑定員があまり優秀な方ではなかったため、こちらの損害が明確にできずに、事実上は敗訴だった。

そのあとまた数々の不具合が発生し、再検査の必要性があったので弊社が介入した。検査を行うと実はこの建物は耐火基準、構造基準など建築基準法違反が各所に確認できた。また雨漏りによりシロアリの発生までが確認されたので、新たな争点で裁判を提訴した。

このような工務店は早く無くなってもらいたいものだ。

 

このページの上に戻ります