ニュースな欠陥マンション

大阪の欠陥マンション

駐車場スラブコンクリートの後打ちや、タイル伸縮目地の不良、界壁遮音構造の不備等は、建物の機能や品質よりも、作業上の工程や工数の削減、施工の容易性等を優先した施工の瑕疵である。これらは見た目には判らないが、現状コンクリートのひび割れや撓み、タイルの浮きや住戸間の音の問題が顕在化しており、建物の機能や安全性を損ねる事が無い様、抜本的な 改善が求められる。
売主:㈱生地や
施工:㈱超有名な会社
設計:㈱同上

欠陥1:スラブコンクリートの後打ち

床下の地中梁側面には、スラブ型枠設置高さの陸墨及び型枠固定釘があり、また、スラブコンクリートのノロが流れた跡が見られるため、スラブコンクリートは地中梁と一体打設では無く、後打ちしている事が確認出来る。

スラブコンクリートの後打ち


欠陥2:スラブコンクリートが地中梁外端まで打設されていない

駐車場前面側下部の地中梁の幅は550mm、地中梁の側面はタイル張り柱面より約30mmの位置にあり、スラブコンクリートが地中梁外端まで打設されていない事が確認出来る。

スラブコンクリートが地中梁外端まで打設されていない


欠陥3:地中梁鉄筋の露出

床下の地中梁に、鉄筋の露出があり、スターラップ鉄筋のかぶり厚さ測定値が30mmである事が確認出来る。図面で指定された基礎の鉄筋かぶり厚さは70mmであり、鉄筋の防錆並びにかぶり厚さ不足によるコンクリートの耐久性の改善が必要である。

地中梁鉄筋の露出


欠陥4:鉄筋かぶり厚さ不足

床下の地中梁の鉄筋かぶり厚さ測定値が45mmであり、図面で指定する70mm以上に適合せず、改善が必要である。



欠陥5:上端側梁断面の欠損

貫通孔(φ300)は人通口(φ600)との離れが約170mmしかなく、配筋標準図の規定に適合しない。よって、地中梁構造強度の検証が必要であり、結果によっては改善が必要である。



欠陥6:構造スリットの施工不良

建物の外廊下に面するMB内の構造スリットの幅が15mmである事が確認出来る。各階層間のスラブ上から梁下までの高さは2010~2100mm、図面では高さ2mを超えるスリットの幅は25mmを指定しており適合しない。また、構造計算に於いても限界層間変形角は1/10を入力しており、幅15mmでは不足である。



欠陥7:構造スリット部の梁に繋がるひび割れが発生

構造スリットの柱側にはスリットに平行するひび割れが発生しており、スリットの施工不良が推察出来る。



欠陥8:タイル伸縮目地のシーリング材厚さ不足

屋上搭屋、打ち継位置に当るタイル目地のシーリング材厚さが約4mmであり、シーリング目地底にボンドブレーカー等の施工はされていない。 3面接着であるコンクリート躯体表面の打ち継目地からの是正が必要である。



欠陥9:連通管が放置されたまま

地中梁には外部側にピットが無いにも関わらず、連通管と思われるスリーブが放置されたままの状態である。 当該部からは土砂を含んだ雨水が浸入しており、密閉する等の改善が求められる。



欠陥10:石膏ボード・グラスウール充填施工不良

専有住戸の便所~洋室間仕切壁は、図面では両面の石膏ボードをスラブ下まで張り上げ、グラスウール(24K)を充填する事が規定されているが、天井内の確認に於いては、石膏ボードはスラブ下まで張り上げられておらず、グラスウールも欠損が見られるため、図面の通りの改善が必要である。



欠陥11:遮音シートの施工不良

専有住戸の浴室~洋室間仕切壁は、図面では遮音シート0.7mm張りとし、片面の石膏ボードをスラブ下まで張り上げる事が規定されているが、天井内の確認に於いては、石膏ボードはスラブ下まで張り上げられておらず、また、遮音シートには隙間や空隙が見られる為、図面の通りの改善が必要である。