CASE004.長野の黒カビ欠陥マンション-3-
売主:長野の㈱地所
施工:民事再生したゼネコン
設計:東京の設計
欠陥11:排水不良
3階ルーフ排水ドレーン廻りに群生する植物。
維持管理の問題でもあるが、ドレーン廻りの排水性も指摘される所である。
欠陥12:断熱材の欠落
2階店舗床下面に断熱材が敷設されていない。
図面ではポリスチレンフォーム3種厚み55mmが指定されており、断熱欠落に対する改善が必要である。また、1階が駐車場に当たる、床下面も同様の状況である事が推察出来る。
欠陥13:黒カビ
6階の北側外壁面には黒カビが発生し、外壁断熱材の厚みが約17mmである事が確認出来る。
本件建物が所在する松本市は断熱工事地域区分Ⅲ地域に該当し、図面で指定する断熱材厚み30mmが最低基準であり、断熱材厚み17mmはⅤ地域(宮崎県、鹿児島県)に該当する。
外壁に発生した黒カビは断熱性能不良による、結露が主要因であると考えられる。