3階建ての建売住宅は総じて違反建築の数が極めて多いということは弊社のみならず、国民生活センター、国土交通省、の調査においても確認されている事実です。背景として木造3階建ては、住宅金融公庫が使えないような狭小地に建設される事が多いということから役所の完了検査を受けずして完成させられる事や、小規模の事業主が床面積を少しでも大きく取り、販売価格に付加価値を付けられることなどが考えられるのです。また都心で少しでも安く1戸建てが手に入るという消費者の購買意識も刺激されつつ販売個数を伸ばしているようなところでしょうか。 しかし3階建ては2階建てに比べて建築基準法等による制約が多く、本来であればより注意深く施工されるべきものであるにもかかわらず、残念ながら誠実に建設を行っている事業主は少ないという現実があります。
職人の文化が法律について行けない
2階建ての木造住宅は、ある意味現在においても法的な制約がそれほどありませんが、3階建てとなりますと構造上、耐火上また避難経路などにおいて様々な法的制約を受けるのです。多くの3階建て欠陥住宅は、2階建てと同じ造りで更にもう1階上に造るといった手法で簡単に仕上られており、法的要件が整っていないものがたいへん多いのです。 つまり建売住宅の現場などではほとんど大工さんにお任せで(丸投げ)監理者が不在、というより監理者も法律を知らないため、2階建てのようなロースペックの家ができてしまうのです。
● 「違反があることを承諾する」などと書かれた承諾書には一切押印しない。
● 事前に弊社瑕疵検査により瑕疵の存在を確認する。